介護の現場で利用者の体調で「最近、足がパンパンだな」「昨日よりむくみが強いかも?」と感じたことはありませんか。
高齢者のむくみはとても身近な症状ですが「よくあること」と流してしまいがちなのも事実です。
特に介護初心者の頃は、どこまで様子を見ていいのか、誰に相談すべきなのか迷ってしまいますよね。
むくみは、単なる疲れや姿勢の影響で起こることもあれば、体の不調のサインとして現れます。
だからこそ、介護職にとって「むくみを見る視点」を持つことはとても大切です。
むくみが起こる原因とメカニズム、基本的な対応を知っておくだけで、安心してケアができるようになります。
この記事では、高齢者にむくみが起こりやすい理由を分かりやすく解説し、介護現場ですぐに実践できる簡単なケア方法を紹介します。
特別な道具や専門技術は必要ありません。今日からすぐ意識できるポイントばかりです。
また、むくみの仕組みは若い世代にも共通しています。デスクワークやスマホ時間が長い人、冷えやすい人にとっても役立つ豆知識もあわせてお伝えします。
「介護の知識=自分の体を守る知識」にもつながる内容です。
介護初心者さんが「これは報告したほうがいいむくみ」「様子を見て大丈夫なむくみ」を判断するヒントもまとめています。
利用者さんの変化に気づけることは、立派なケアの一つ。むくみを通して“観察力”を身につけていきましょう。

高齢者にむくみが起こりやすい理由
高齢者のむくみは、筋力低下や長時間同じ姿勢でいることが大きな原因です。
むくみ(浮腫)とは、血液中の水分が血管の外に出て、皮膚の下に溜まった状態です。
通常、筋肉によって血液やリンパ液(細胞の隙間の水分)を心臓に戻しますが、加齢で筋肉量が減り、筋力が弱くなると心臓に戻せなくなり、水分が溜まりやすくなります。
(心臓だけで血液やリンパを循環させてないんです!)
その為、他の部分より筋肉量が少ない手先や足先はむくみやすくなります。そこから、同じ姿勢が続くと水風船のように膨らんでいき、手足がむくみます。
車椅子生活や座位時間が長い方は要注意です。座っている状態だとお尻などの血管やリンパ管が直接圧迫されことで血液やリンパ液がうまく送れずにむくみやすくなります。
また、関節は曲げると同様に圧迫されるので長時間同じ姿勢にならないよう注意が必要です。
こういったことが原因でむくみは起こります。
放置していいむくみ・注意が必要なむくみの見分け方
実は、むくみには「放置していいむくみ」と「注意が必要なむくみ」があります。
両足が同じように軽くむくみ、休むと引く場合は様子見でOKなことが多いです。一方で、
・片側だけ強いむくみ
・急に出たむくみ
・痛みや熱感を伴う
こういった場合は、注意が必要です。心臓や血管の病気、感染症の可能性もあるため、早めに看護師や医師へ報告しましょう。
現場では「いつもと違う?」の気づきがとても大切です。
介護現場ですぐできるむくみ対策3選
「放置していいむくみ」だからといって、そのままでは、体が動かしづらいものです。特に高齢者の場合、転倒リスクも高くなるので対策は重要です。(放置していいと言っても本当に放置はダメです!)
①足を少し高くして休む(クッションでOK)
②足首を動かす体操(つま先上下・足首回し)
③「少し動いてみましょうか?」の声かけして、軽い運動を促す。
これだけでも血流が促され、むくみ予防につながります。無理にマッサージをする必要はありません。安全・短時間・毎日がポイントです。
実は若い人にも多い?むくみの仕組み豆知識
むくみは高齢者だけの問題ではありません。デスクワークやスマホ時間が長い若い世代も、同じ姿勢が続くことで血流が滞りやすくなります。
こういった、座った状態や横になって休んだりすること全てのことを座位行動といいます。厚生労働省の資料(厚生労働省:健康日本21アクション)では平日1日の総座位時間に関して、8時間以上と回答した男性は38%、女性は33%もいるそうです。
血行を悪くする冷えや水分不足も原因の一つ。お風呂はシャワーだけではなく、湯船につかることで全身の血行が良くなり、むくみの解消に役立ちます。水分をこまめにとることも忘れずに。
「座りっぱなし=むくみやすい体」になる仕組みは年齢共通。この記事を読んだ人自身のセルフケアにも役立つ知識です。
こんな時は要注意|受診を考えるサイン
「注意が必要なむくみ」で触れましたがもう一度触れます。
・急に強くむくんだ
・片側だけ明らかに違う
・痛み・赤み・熱がある
・息切れや体重増加がある
これらは受診の目安です。介護職が判断を抱え込まず、早めに共有することで利用者さんの安全につながります。
まとめ|むくみは「早めに気づく」が一番のケア
むくみは毎日の観察で防げることが多い症状です。難しい知識よりも「いつもと違う?」に気づく力が大切です。
介護初心者さんでもできるケアがたくさんあります。まずは足元を見る習慣から始めてみましょう。
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