介護福祉士が教える!
入浴介助を拒否する利用者さんの原因と解決するためのアプローチ

その他

介護施設で働いていると
利用者さんの
お風呂介助のときに
拒否されて
困ったことはありませんか?

「他の人と同じように
声掛けをしたつもりなのに、
どうしてだろう?」

「この前は入ってくれたのに
今回は怒って入ってくれなかった・・。」

実際、
私も同じ経験を何度もしてきました。

この記事では
介護施設で入浴介助を拒否する
利用者さんがなぜ拒否するのか
考えられる原因とその対処方法
についてご紹介します。

入浴介助だけでなく
介護現場の色々な場面での対応に
役立つ内容になっていますので
ぜひ活用してみてください。

介助施設で入浴を拒否する利用者さんの対応どうしてる?

介護現場で色々な利用者さんと
接することが多いと思いますが
普段はニコニコの利用者さんも
入浴にお誘いしたら
こんなことを言われたことはありませんか?

  • 「入らん!」
  • 「恥ずかしいから人前で着替えたくない」
  • 「まだきれいだから今日は入らなくていい」
  • 「家に帰ったら入ります」
  • 「テレビが見たいから入らん!」

拒否が何回も続くと
声掛けするのも
気が重くなりますよね。

他の人と同じように
声掛けしているはずなのに・・・

朝までは穏やかに
接してくださったのに・・

私も最初の頃はそう思いました。

でも、同じように
声掛けするのはだめなんです。

利用者さんが
施設のお風呂に入りたくない
原因は一つではありません。

その原因に合わせた
声掛けの仕方を変えなければ、
入浴拒否を解消することはできません。

では、お風呂に入りたくない
原因とはどんなことでしょうか。

認知症だけじゃない?入浴拒否する様々な原因

入浴を拒否するのは、
認知症が原因だけでなく、
様々な理由があります。

①入浴が理解できず「不安」を感じている

これはよくどの記事でも
書かれていますが、
認知症の方は
「入浴という行為自体が分からない」
場合があります。

知らない人から
「お風呂に行きましょう」と
だけ言われても

「何をされるの?」

とこれからすることが
理解できないと不安になります。

私たちも知らない場所に
無理やり連れていかれそうになったら
不安になりますよね。

認知症の方だけでなく、
初めて介護施設のお風呂を
利用する場合でも「本当にお風呂?」
と不安に思い拒否する方も
いらっしゃいます。

この場合、
利用者の入浴拒否の原因は
入浴という行為が
分からないことによる
「不安」です。

その「不安」を取り除くためには
まずは明るく笑顔で接しましょう。

拒否されるのが嫌で
恐る恐る声をかけたり
暗い声の印象だと
ますます利用者さんを
不安にさせてしまいます。

また、コミュニケーションを
積極的にはかり、
利用者と信頼関係を築くことが重要です。

②入浴することが「大変」に感じている

入浴をする場合、
まずお風呂場まで行って服を脱ぎます。
髪を洗って、体を洗って、
浴槽で体を温めて、
体をふいて、服を着きて・・・


年齢を重ねると
体力も落ちて疲れやすくなります。
そうするとお風呂に入るだけでも
思っている以上に体力を使います。

そうすると
お風呂に入ることが面倒になり
拒否に繋がります。

この場合、
利用者の入浴拒否の原因は
体力低下により入浴することが
「大変」と感じていることです。

この場合は、
浴室の環境を整えるといいでしょう。

例えば、
脱衣場を温めておく

そして、
必要であれば着替えなど
手伝える範囲は
手伝える旨を伝えて
お誘いするのも良いでしょう。

お風呂に入る
ハードルを下げることが
誘導成功につながります。

③人前で服を脱ぎたくない

利用者さんの中には、
人前で服を脱ぐのに
抵抗がある方もいます。

介助するスタッフが
若かったり、
異性であったりすると

「裸に見られたくない」

といった
羞恥心から拒否する人も
多くいます。

この場合、
利用者の入浴拒否の原因は
裸を見られることに対する
「羞恥心」です。

羞恥心がある人の場合は、
可能であればお風呂に
パーテーションなどの仕切を付ける、
着替える場所の配置に気を配る、
タオルで隠すなどの配慮をしましょう。

異性のスタッフに対して拒否がある場合は
それに応じて入浴スタッフを
組むようにしましょう。

世間話で本人の気をそらすのも
有効な手段です。

④入浴の仕方にこだわりがある

施設では
昼間の明るいうちに
入浴することが多いですが、
普段家では夜に入る人が
ほとんどだと思います。

「夜に入りたい」
「後で入る」

と拒否される方もいます。
「これをした後にこれをする」
というように、
ルーティンがある方で
それを崩されると
怒って入浴を拒否する
こともあります。

この場合、
利用者の入浴拒否の原因は
本人の入浴の時間帯やルーティンの
「こだわり」になります。

なるべく本人の入浴の仕方に
合わせるのがベストではありますが、
他にも方法はあります。

1日のスケジュールを事前に作っておき、
お風呂に誘導する旨を説明します。

「娘(息子)さんがお風呂セットを
用意してくれているのでせっかくだから
お風呂に入りに行きましょう。」
などの声掛けの工夫もしてみてください。

家族の名前を出したり、
お風呂に入ることでどんなメリットが
あるのかを伝えると誘導しやすいです。

入浴拒否の原因を解決できれば他の場面でも対応できる

このように認知症が原因だけではなく、
利用者の生活背景が
原因となることもあります。

入浴拒否の声掛けは、この原因によって
対応を変える必要があります。

この原因を解消する対応が可能になれば、
利用者さんを入浴にスムーズに
誘導できるようになります。

更には、入浴介助だけでなく
トイレ誘導や食事、更衣介助など
様々な介護の場面でも
応用することができ、
介護のストレスも減らすことができます。

大切なのはコミュニケーションによる原因の分析と原因に合わせたアプローチの仕方

入浴拒否の方に
入浴をしていただくためには、
コミュニケーションによる
入浴拒否する原因の分析と
それに合わせた
アプローチの仕方が大切です。

一番大切なのは

「何に対して入浴拒否するのか
分析すること」

そのためには
日ごろから利用者さんとの
コミュニケーションが重要
になってきます。

毎朝挨拶をするだけでも構いません。
利用者さんとコミュニケーションを
とるうちにだんだん顔見知りになり、
知っている人になり、
最終的には○○さんと
名前で呼ばれるようになります。

そうするとチャンスです。

「最近お風呂で
困っていることはないですか?」

「お風呂に浸かるのは
お好きでは無いですか?」

と聞いてみると、

「実は顔に
シャワーがかかるのが苦手で・・」

「お風呂には入りたいけど服の着替えに
時間がかかってしまうから・・・」

など入浴に対する悩みを
打ち明けてくれたりもします。

普段の利用者さんの
こだわりや苦手なこと、
普段の家での生活状況など
知ることができれば、
後はそれに合わせて
声掛けの仕方や環境を整えるだけです。

そうすれば話にも耳を傾けてくれて
「あなたが言うなら・・」
と一緒にお風呂場まで
誘導することに成功したりします。

私もずっと入浴を
拒否していた利用者さんが
「それなら入ろうかな」
と言ってくださった時は
心の中で
「やったー!」
と歓声を上げました。

原因別で解決するためのアプローチをまとめます。

入浴拒否の原因が「不安」から来るものだった場合

まずは普段から明るく笑顔で接し、
コミュニケーションを
積極的にはかりましょう。
利用者との信頼関係構築が重要です。

入浴することが大変に感じている場合

浴室の環境を整える、
手伝える範囲を伝えることで

お風呂に入るハードルを下げることが
誘導成功につながります。

人前で脱ぎたくない場合

他の利用者に見えないような配慮し、
異性のスタッフに対して拒否がある場合は
それに応じて入浴スタッフを組むように
しましょう。

入浴の仕方にこだわりがある場合

なるべく本人の入浴の仕方に合わせ、
1日のスケジュールを事前に作っておき、
お風呂に誘導する旨を説明します。

まとめ

いかがでしたか?

今回は入浴の拒否に関して
利用者さんの分析と対処方法について
ご紹介しました。

介護をしていると
利用者さんの拒否もあって
気が滅入ることもありますよね。

でも、
利用者さんの言動には
必ず理由があります。

なんでだろう?
と分析することで
その言動の原因が分かり、
声掛けの工夫などの対処に
つながやすくなります!


入浴だけでなく
様々な場面でも
役に立つと思いますので、
ぜひどんどん実践して
習得できるようになってください!

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