介護と介助のは違う?

介護

今回は介護と介助について説明していきます。

前回は介護の仕事とは何かということを説明しましたが、今回は介護そのものについてです。

気になる方は前回の記事はこちらからお読みください。→介護の仕事って?

違いを比べるためにここでも軽く紹介します。

介護とは

介護とは一人で生活を送ることが困難になった身体的・精神的に不自由な方や高齢者の方ができる限りその人らしい自立した生活を送ることを目的とのために長期的に行う支援全体のことです。

生活の中心は生活をしている本人です。障害のある方も高齢者の方も関係ありません。

ここでいう自立した生活はそういった方が今までの人生の中で大切にしてきた価値観や選択に合った生活ができることを意味しています。

例えば、加齢で足の動きが少し悪く杖がないと歩けなくなったAさんは毎日散歩に行くことが日課で楽しみだったため散歩が今後も継続してできるように外出する際は付き添うようにする、今後も歩くための筋力を保てるようデイサービスで運動を促すというような支援を行うことが介護になります。(外出支援、筋力の維持)

介護の内容

  • 身体介護(食事介助、排泄介助、入浴介助、見守りや付き添いなど)
  • 生活援助(買い物代行、調理補助、掃除など)
  • 精神的援助(本人の抱えるストレスのケアなど)
  • 社会的支援 (社会全体で行う介護問題のための支援 )                            

介護は介護の対象者(介護を受ける側)の直接的な部分だけでなく精神面のケアや環境面のケアも含まれます。

介助とは

介助はその人らしい生活を送っていただくためにその都度直接行う日常生活の中の行動や動作の支援の手段のことです。

食事介助・トイレ介助・入浴介助・移乗介助・更衣介助・口腔ケア・洗濯・掃除などなど日常生活のすべてに関しての支援です。

例えば、車いすの方がトイレに行きたいと言われたときにトイレまで誘導する、ズボンの上げ下げを手伝うというように具体的な動作の支援が介助となります。

介助の段階評価

適切な介助を行うにあたって介護の対象者の介助内容の状態を知るための指標として大きく4段階に分けて介助の内容を判断します。

介護の仕事をするうえでよく出てくる言葉なので覚えておくと役に立ちますよ。

自立

ある特定の動作が介助を行わなくてもほぼ毎回問題なく行えている。

一部介助

ある特定の動作が自分で行えるが不安な部分が見られるため付き添いや見守りなど一部介助が必要。

半介助

ある特定の動作を一人では困難だが介助の手を借りれば一緒に本人で動作が行える。

全介助

ある特定の動作を本人で行うことはできず介助の手を借りないと全くその動作ができない。

例)食事介助の場合

①自分で食事をとることはできる

②自分で食事をとることができるが時々むせたりご飯をこぼすこともあるため見守りが必要

③指が曲がりづらいためスプーンを介護者が持たせてくれれば自分で食事を口に運ぶことができる

④手や腕が動かないため自分でスプーンを持ったり食事を口に運ぶことができない

このようにトイレ、入浴、歩行などそれぞれの日常生活の動作ごとに4段階で評価し介護の対象者に適切な介助方法で介護を行っていきます。

まとめ

介護とは一人で生活を送ることが困難になった身体的・精神的に不自由な方や高齢者の方がその人らしい生活を送ることを目的とした長期的に行う支援全体のことです。

本人への直接的な支援だけでなくその背景や精神的ケアや環境のケアも含まれます。

介助はその人らしい生活を送っていただくためにその都度直接行う日常生活の中の行動や動作の支援の手段のことです。

より介護の対象者にあった支援を行えるよう介助内容ごとに自立、一部介助、半介助、全介助と4段階に評価して支援を行います。

いかがでしたか?今回は介護と介助の違いについてざっくりまとめてみました。

似たような名前でも意味が違うことって結構ありますよね。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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