混合型認知症ってなに?

介護

今回は、認知症の種類の一つである「混合型認知症」の内容について、ご紹介いたします。

混合型認知症は、複数の種類の認知症が発症し脳の多くの部位に異常が見られることが特徴で、特にアルツハイマー型認知症と血管性認知症が混合している場合が多いとされています。

混合型認知症とは?

混合型認知症とは、アルツハイマー型認知症と血管性認知症、アルツハイマー型とレビー小体型認知症など、複数の認知症が重なって発症する認知症のことを指します。特にアルツハイマー型認知症と血管性認知症が混在することが多くみられ、この二つが合わさることにより脳の多くの部位に異常が見られることが特徴です。

混合型認知症の症状

混合型認知症の症状は、それぞれの認知症の症状が混在して現れるため、症状も多岐にわたります。例えば、アルツハイマー型認知症と血管性認知症が同時に発生した場合、記憶力の低下、判断力の低下、言語障害、運動障害、転倒、幻覚などがあります。

混合型認知症の原因

混合型認知症の原因は、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の方が外傷や脳の血管が切れたことが原因となる血管性認知症になり発症することが原因と考えられます。

また、その中でもアルツハイマー型認知症と血管性認知症の両方が重なって発症することによるものが多いとされており、アルツハイマー型認知症が発症する方は高齢者に多く、一説によるとその三分の一は脳血管性認知症になる可能性が高いと言われています。

そのためアルツハイマー型認知症による神経細胞の死亡や、血管性認知症による脳梗塞や脳出血などが混在している場合が多いとされています。

混合型認知症の診断方法

混合型認知症の診断には、脳画像検査や神経心理学的検査、認知症の診断基準に従った検査などがあります。これらの検査によって、病状の詳細な把握や治療計画の策定が行われます。

混合型認知症の治療法

混合型認知症の治療法には、アルツハイマー型認知症と血管性認知症の両方の治療法を併用することが一般的です。アルツハイマー型認知症の治療法としては、コリンエステラーゼ阻害薬やメマンチンなどがあります。一方、血管性認知症の治療法としては、高血圧や高コレステロールの治療、抗血小板薬の投与などがあります。

混合型認知症の予防法

混合型認知症の予防法には、各認知症の予防法があてはまります。アルツハイマー型認知症の予防法としては、適度な運動やバランスのとれた食事、ストレスの軽減などが挙げられます。血管性認知症の予防法としては、高血圧や高コレステロールの予防、禁煙、適度な運動、食事改善、レビー小体型認知症の予防方法であるなどがあります。

混合型認知症の生活改善法

混合型認知症の患者さんにとって、生活改善法は重要な役割を担っています。例えば、ストレスを減らすために、音楽やアロマテラピー、手芸などの趣味を楽しむことが有効です。また、家族や友人とのコミュニケーションや、運動、散歩、野菜や果物を積極的に摂取することも大切です。

混合型認知症の家族へのサポート

混合型認知症の家族へのサポートも、重要な役割を担っています。家族が患者さんとコミュニケーションを取り、生活のサポートをすることが大切です。また、患者さんを安心させるために、家族が定期的なスケジュールを作成したり、リマインダーアプリを活用することも有効です。

まとめ

混合型認知症は、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症と血管性認知症が重なった状態であることが多いため、その症状や治療法、予防法などは複雑であることが特徴です。しかし、早期に発見し適切な治療を行うことで、症状の進行を遅らせたり、改善することができます。家族や専門家と協力し、患者さんが快適な生活を送るための支援やケアを行いましょう。

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