「予備のタオルはどこだっけ?」。忙しい朝や入浴に利用者さんを案内する前に、棚をいくつも開けて探したり、前の勤務の職員に聞いたりすることがあります。タオルだけではなく、よく使う物ほど、どこにあるか迷う場面が重なると、準備が進みにくくなります。
そういう時は物の置き場所を職場で検討することがありますよね?
置き場所を見直すときは、よく使う棚を一つ選び、使う場面から考えると始めやすくなります。
ここではタオルの棚を架空の例に、困りごとの確認から試した後の振り返りまでを紹介します。
1.どこで、何を探しているか確かめる
「棚が散らかっている」と感じたら、まず、何を取り出すときに迷ったのか聞いてみます。
同じ棚でも、朝にタオルの準備をする職員と、夕方にタオルを補充する職員では気になる点が違うことがあります。
たとえば「朝の準備中に、棚の上段と下段のどちらが予備か分からなかった」と場面を具体的にすると、見直す箇所を絞れます。どこから取ったか、どこへ戻しているかも聞くと、棚の使われ方が見えてきます。
厚生労働省の介護分野の資料では、職場環境を整える取り組みとして、改善が必要な場所を洗い出し、優先順位をつけて進めることを紹介しています。よく探し物が重なる棚や、物が床に置かれがちな場所から進めるのも一案です。

2.戻す場所は、使う人と一緒に決める
2つ目は、取る人と補充する人が一緒に置き場所を決めることです。毎回使うタオルなら手に取りやすい場所へ置き、予備は決めた棚にまとめます。清潔な物と使用済みの物の扱いは、職場で決めている衛生管理の手順を確認します。
棚の前で「取り出したあと、どこに何を戻すか」を確認してみましょう。棚を開ける動きや、カートが通るときの幅も見ます。出入口や通路に物を仮置きしなくても補充できる場所かどうかは、現場で確かめたい点です。
表示は、物の名前と置き場所がすぐ分かるようにします。架空の例なら、日常使いの棚に「清潔タオル」、別の棚に「予備タオル」と付けます。略称が職員によって違う場合は、新しく配属された人にも意味が伝わる名前を選びましょう。

3.変更を伝えて、使いにくい点を聞く
3つ目は、変更した日と場所を、使う職員に伝えることです。「タオルを移動しました」だけでは、次にどこへ取りに行けばよいか分かりません。「今日から、清潔タオルは入口側の棚の中段です。予備は同じ棚の下段にあります」と伝えると、現物を確かめやすくなります。
勤務時間が違う職員も確認できるよう、申し送りや職場で決められた掲示などを使います。厚生労働省の資料にも、共有する情報について、誰にいつどの方法で伝えるか整理する考え方が示されています。変更を知らない人が迷った場合は、伝え方を見直す材料にしましょう。
4.試したあとに、取りやすさと補充を振り返る
棚を変えたら、取り出しやすくなったか、元の場所へ戻す人がいるかを、時間帯の異なる職員にも聞きます。試す期間と、振り返る日を最初に決めておくと、使って気づいたことを集めやすくなります。
たとえば、置き場所は分かっても、補充の担当が曖昧で夕方には棚が空になることがあります。その場合は、置き場所と合わせて「いつ、誰が残りを確認するか」も相談します。表示が見えにくければ貼る位置を変えるなど、困っている箇所を一つずつ調整できます。
新人が棚のルールを確認したいときは、何をどこまで確認したか添えると質問しやすくなります。新人介護職の質問・相談|教わるときに役立つ5つの工夫
まとめ
よく使う物を一つ選び、探す場面を聞き、置き場所と表示を決めます。変更を勤務の異なる職員にも伝え、使ってみて分かった不便を次の調整に生かしましょう。
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