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新人介護職の質問・相談|教わるときに役立つ5つの工夫

蒼がノートを手に先輩職員へ質問し、説明を確かめているイラスト

介護の仕事を始めたばかりのころは、分からないことが次々に出てきますよね。

『先輩が忙しそうで声をかけにくい』『前にも聞いた気がするけれど、自信がない』。そんなとき、質問の言葉を飲み込んでしまうことはありませんか。

今回は、新人介護職の方が質問・相談をするときに役立つ5つの工夫を紹介します。話し方だけで何でも解決するわけではありませんが、聞きたいことを整理する手がかりにしてみてください。

質問のしやすさは、職場の教える仕組みとも関係する

仕事を覚えるためには、教わる側の準備に加えて、職場で何をどのように教えるかが整理されていることも大切です。

厚生労働省のOJTの仕組みづくりでは、指導の目標・内容・手順を明確にし、教える人によるばらつきを減らす考え方が紹介されています。

先輩ごとに説明が違って迷うときは、『自分の覚えが悪いから』と決めつけなくて大丈夫です。まずは職場で決められた相談先と、確認に使う手順書を確かめてみましょう。

コツ1:誰に聞けばよいかを先に確認する

分からないことが起きてから相手を探すより、日ごろから質問先を確認しておくと、声をかける先が分かります。

  • 普段の業務を教わる担当者は誰か
  • 担当者が不在のときは誰に相談するか
  • 急いで報告が必要なときの連絡先・連絡方法は何か

役職だけで判断せず、勤務先の決まりに沿って確認してください。『今日は誰に質問したらよいですか?』と、その日の指導体制を聞いておくのも一つの方法です。

厚生労働省の情報共有の工夫でも、情報をいつ、誰に、どのように共有するかを整理する視点が示されています。

蒼が質問する前に、場面・確認したこと・聞きたいことを整理する図
質問前に整理するときの一例です。急いで相談が必要な場合は、メモの完成を待たず伝えましょう。

コツ2:分かることと、迷っている点を分ける

『全部分かりません』としか言えないときもありますが、少し整理できそうなら、次の3点をメモにしてみましょう。

  • どの場面・作業についての質問か
  • すでに説明を受けたこと、手順書で確認できたこと
  • どの部分で迷っていて、何を確認したいか

これは質問を準備するための提案で、決まった報告様式ではありません。急いで確認すべき場面では、メモを完成させるまで相談を待たないでくださいね。

ここからの会話は、説明のために作った架空の例です。

『明日のレクリエーションの準備について確認したいです。準備する物の一覧は見ましたが、用具を取りに行く場所が分かりません。保管場所を教えていただけますか?』

場面と迷っている点が分かると、相手も説明する範囲をつかみやすくなります。用語の意味が分からないときは、そこから聞いて構いません。

コツ3:相談の目的と、急ぎかどうかを伝える

声をかけるときは、『教えてほしい』『判断を確認したい』『報告したい』など、相手に何をお願いしたいのかを短く添えてみましょう。

急がない学習上の質問なら、『準備の手順について確認したいことがあります。いつお聞きすればよいですか?』と、話せる時間を相談する方法もあります。

一方で、安全に関わる疑問や、その場で判断に迷っていることは、『忙しそうだから後で』と一人で抱え込まないことが大切です。職場で決められた相手・連絡方法で、状況と確認したいことを伝えてください。

何でも一律に『あとでまとめて質問』にするのではなく、すぐに伝えることと、時間を取って教わることを、担当者と確認しておきましょう。

蒼と先輩職員が手順書を見ながら、教わった内容を一緒に確認しているイラスト
自分の理解を言葉で確かめ、次に取り組むことを担当者とすり合わせます。

コツ4:教わった内容を、自分の言葉で確かめる

説明を聞いて分かったつもりでも、作業を始めると迷うことがあります。『分かりました』だけで終えず、自分がどう理解したかを短く伝えてみましょう。

『用具はこの棚からそろえて、準備ができたら担当の方に確認してもらう、という理解で合っていますか?』

先ほどの架空の例なら、こんな確かめ方ができます。実際の作業では、勤務先の手順や指導内容に合わせてください。

説明と手順書が違って見える場合も、自分の判断でどちらかを選ばず、どの手順が現在のものかを担当者に確認しましょう。厚生労働省の手順書の作成では、手順書を業務を学ぶための道しるべとして活用する考え方が示されています。

コツ5:教わった後は、小さく振り返る

一度教わったことを、その日のうちにすべて覚えきろうとすると大変です。勤務先で認められたメモや学習用の様式を使い、短く振り返ってみてください。

  • 今日、新しく分かったこと
  • まだ説明してもらいたいこと
  • 次に取り組む前に確認しておくこと

『一人でできること』『見守りや確認が必要なこと』の判断は、自分だけで決めず指導担当者とすり合わせましょう。メモはその会話の材料になります。

同じところで何度も迷うなら、説明をもう一度聞く、実物を見ながら教わるなど、学び方について相談してみてもよいですね。利用者さんの情報を私物のスマートフォンへ保存したり、職場の許可なく個人用の生成AIへ入力したりしないよう、情報の扱いにも気をつけてください。

教える側も、質問の受け口を分かりやすく

新人さんに『何でも聞いてね』と伝えるだけでは、いつ声をかければよいか分からないこともあります。質問先や振り返る時間、手順書の置き場所を、教える側から具体的に伝えることも役立ちます。

質問する人だけに工夫を求めず、チームで学べる環境を考えていきたいですね。

まとめ:聞きたいことを整理し、一緒に確かめる

質問・相談で迷ったら、『誰に聞くか』『何について迷っているか』『どんな確認をお願いしたいか』を整理してみましょう。そして、教わった内容を言葉で確かめ、小さく振り返ることを重ねていきましょう。

安全に関わることを分からないまま進めず、確認できる相手と一緒に仕事を覚えていくことが大切です。

仕事中の出来事をほかの職員にも伝わる文章に残したいときは、介護記録の書き方|事実と感想を分けて伝える5つのコツもあわせてご覧ください。

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参考資料

  • 厚生労働省『OJTの仕組みづくり』
  • 厚生労働省『手順書の作成』
  • 厚生労働省『情報共有の工夫』

資料確認日:2026年11月1日。本文の声かけ例やメモの整理方法は、資料の考え方を参考にした編集上の提案です。勤務先の指導・連絡体制に合わせて活用してください。

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